『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』60点
【物語】★★☆☆☆
【演技】★★★☆☆
【映像】★★★☆☆
《合計評価》60点
前作(「レジスタンス」)を見てから本作には期待していなかった。
なので、ある意味期待通りの60点。
ストーリーについては、これまでの3作を見ていれば予想がつく。
予定調和すぎて意外性がなく、あっけない。
反乱軍の指導者が独裁者と同じような政治をしようとするところが、
ちょっとだけ面白い、と思ったぐらいか。
映像も何か評価に値するものはなく、
演技もまあ、普通だ。
ハンガーゲーム、1作目はまあまあ好きな映画だった。
内容はバトルロワイヤルだが、それをハリウッドが金をかけて作ると、
2番煎じでも結構楽しめた。
ハンガーゲーム、2作目もそこそこ楽しめた。
1作目のパワーアップということで、退屈せず2時間見れた。
ところが3作目はかなり不満が残る映画になり、
4作目も「惰性で完結編まで見た」けれど、そんなに魅力的な映画ではなかった。
それがなぜなのか、理由は簡単だ。
3作目、4作目は「ハンガーゲーム」とはほとんど無関係だからだ。
この映画のどこが好きかで、3作目、4作目の評価は変わるだろう。
たとえば「独裁体制とレジスタンスの戦い」や「カットニスという少女の魅力」が、
このシリーズの見どころで楽しみだという人は、3〜4作は楽しめるはず。
でも、ブログ主はそのあたりには全く魅力を感じていない。
「独裁者に立ち向かうレジスタンス」なんて映画でこれまで何千回と繰り返されてきた物語で食傷気味だし、カットニスも、そこまでブログ主にとっては魅力的ではない。
ブログ主が気に入ってたのは「ハンガーゲーム」というゲームだ。
バトルロワイヤル「まんまそっくり」といえばそうだが、
閉ざされた空間で互いに殺しあうルールのゲームに参加させられる、というのは、
まだそれほど手垢の付いていない物語であり、ハラハラさせられる。
単純な殺し合いだけでなく、良心の呵責、裏切り要素なども見どころになる。
1作目、2作目は、そうした要素が盛り込まれていた。
だが3作目、4作目は、ハンガーゲームがまったくと言っていいほど関係ない。
ただ、近未来でレジスタンスが独裁者に立ち向かう映画。
申し訳ないが、そこに新鮮さはなく、ハラハラもしない。
だから60点だ。
そういえば、上記と同じ理由で「メイズランナー2」も、いまいちだった。
「1」はまあまあ面白かったけど、それは「メイズ」だったから。
名作『CUBE』のように、不条理に空間「メイズ」に閉じ込められたところからの脱出と、それにまつわる人間模様が、この映画のいいところだった。
それが「2」では、「メイズ」はなく、ただのレジスタンスと悪の軍団(?)との戦いの映画になってる。非常にアメリカのアクション系ドラマでよくあるパターン。
『ハンガーゲーム』も『メイズランナー』も原作は未読だから、「原作通りなんだからしょうがないじゃん」と言われればそれまでなのだが、それぞれ、料金を払って観る映画作品として捉えた場合、つまらないものはつまらない、と言わざるを得ない。