『ちはやふる 下の句』72点
【物語】★★★☆☆
【演技】★★★☆☆
【映像】★★★☆☆
《合計評価72点》
基本的には『上の句』と同じ出来。
安定して2時間楽しめる。
2部作を通して見ても良い出来なので、『上の句』より2点加点した。
原作が継続中なのに映画化するのは、いろいろ難しい。
それにも関わらず、きちんと映画としても、一定の完結をさせている本作は、
原作が良いだけでなく、脚本・脚色のレベルもそこそこ高い。
小さくない点、たとえば新がかるたをやめた理由などが原作と映画とでは違う。
だが、それをもって「原作を侮辱された」という声はあまり聞かれない。
このあたりの「映画化」のうまさが、続編決定にもつながっているのだろう。
広瀬すずの配役、演技については、『上の句』で感想を述べた通り。
個人的には原作の「千早」とはイメージが異なるのだが、
それについては、もう、織り込み済みなので語るまい。
『下の句』も、相変わらずだったので、演技の幅の「狭さ」が目に付いた、ぐらいにしておこう。
原作を読んでいなければ、まあ、これはこれでアリだと思う。
クイーンの松岡菜優は、ブログ主はクイーンが出てくるところまで原作を読んでいないので、素直な目で見れるのだが、それでもちょっと、なんか・・・・
・・・・・おばさんくさい?
セーラー服やジャージがいまいち似合わなかったんだが、
原作でもそういう設定だろうか。
関西弁は、良かった。
松岡嬢が関西出身か否かは知らないが、言葉遣いは自然に聞こえた。
関西出身のブログ主が認める。
映画の最後は、千早とクイーン、太一と新が対決するところで、終わる。
まあ、この終わり方は、別に構わない。
でも、最後に千早のスローのアップで終えるのは、やめてほしかった。
そんなにみんな、広瀬すずが見たいのか?
『ちはやふる』を見たいのであって、広瀬すずを見たいわけではないブログ主にとっては、こういう演出は、後味が悪い。
これがなければ、あと3点は上げていたかもしれない。