『レディ・プレイヤー1』は控えめに言って最高過ぎた
【物語】★★★★☆
【演技】★★★★☆
【映像】★★★★★
《総合評価》95点
ブログ主は、家庭での視聴を含め、過去に3000本は映画を観たと思う。
その中には、2回、3回と劇場に足を運んだ作品もいくつかある。
だが「1800円では安すぎる」と思った映画は初めてだ。
それくらい満足感に満たされた。
ブログ主は45歳の男である。
もし「俺もその世代」と該当する方がいて、まだ本作を未鑑賞であれば、
絶対に劇場に足を運んだ方がいい。
いや、足を運ぶ義務さえある。
今回の映画、スピルバーグは「日本の皆さんのために作りました」と言っている。
これは決して嘘では無い。
日本人で、昭和40年代生まれの男のために、世界最高峰の監督が、その才能と、最新のVFXを駆使して撮影した大傑作。
『パシフィック・リム アップライジング』の日本の描写は「ひどい」の一言に尽きるが、本作の日本愛(日本のコンテンツ愛)は、正真正銘本物である。
物語はVRの世界の中での宝探し。
非常にシンプルに進み、「これで2時間30分ももつのかな」などど心配したが、杞憂。
一切ダレることなく、150分間、濃密に楽しめた。
これは脚本がいいのもそうだが、世界観や演出の勝利でもある。
さすがスピルバーグ。
演技も抑えた感じでいい。
これができるのもまたスピルバーグならでは。
ジェームズ・キャメロンやJJエイブラムスなど、
CGアクション映画専門の監督にはできない、格調高い演出が心地よい。
映像は最高だ。
映画のキャッチコピーにある「初体験」は、ありふれたフレーズであり、
VFXの映画などでは多く使われ、そのどれもが、言うほど大したことでは無い。
だがこの映画の「新感覚」感は半端ない。
3D映画を切り開いたアバターのそれを超えると言っても過言では無い。
ブログ主が一番それを感じたのが、シャイニングのくだり。
キューブリックの名作の中に登場人物が入り込むのだが、マジで入るのだ、あそこに。
本当に、あの映画の世界に、観客さえ引き摺り込む。
こんなことが出来るのか、と、度肝を抜かれた。
総合評価では100点になっていないが、これは何かに不満があるわけでは無い。
自分の中でも、ほぼ満点に近い映画だと自信を持って言える。
ただ、ブログ主は少し偏屈なので、「どれが一番好きですか」と聞かれたら、
他の、個人的に猛烈に好きな映画を推すと思うし、それが100点だと思う。
本作はめちゃめちゃ好きだけど、これより劣る映画が個人的にツボったりするので、
100点にしてないだけだ。
と言うわけで、超絶素晴らしい映画であることは太鼓判を押す。