『超高速!参覲交代』82点
【物語】★★★★☆
【演技】★★★★☆
【映像】★★★☆☆
《合計評価》82点
面白そうだとは思っていたが、見るまではちょっぴり不安だった。
見てびっくり、予想以上に楽しめた。
こりゃいい。
邦画は、時代劇は、こう撮るべし。
そんなお手本のような映画。
タイトルは不真面目(いい意味で)。
でも映画そのものは、かなり真面目に作っている。
そこが勝因だろう。
物語としても、「超高速参覲交代」という大元のコンセプトはウケを狙いにいってるが、脚本や演出に、ギャグでお茶を濁そうという雰囲気はサラサラない。
キャラで笑わそうとか、楽屋ネタのようなゆるい笑いを取ろうとか、
そういう気配が微塵もない。
いたってまじめに、「超高速参覲交代」という時代劇を作り込んでいる。
最近の時代劇というと、『47人の刺客』が思い出される。
三池監督の意欲作で、あれはあれで楽しめた。
ただ、「ハリウッドにも負けないぜ!」的な気負いが見え隠れし、
背伸びしている感が感じ取られた。
(いや、しょうがないよ。それを責めるわけではない)
でも時代劇って、ハリウッド映画に対抗しなくてもいいよね。
もっと面白く作ること、できるよね。
そのことに気づかせてくれる良作。
続編も作られているらしい。
ちょっと楽しみ。