『ミックス。』69点
【物語】★★★☆☆
【演技】★★★☆☆
【映像】★★★☆☆
見て損はないけれど、見なくても全く問題ない。
一言で言い表すと、そんな映画。
ただし新垣結衣フアンなら必見の映画かもしれない。
(残念ながらブログ主は該当しない)
かつて母親にスパルタで卓球をやらされていて、15年も遠ざかっていた主人公。
それが、失恋とか、色々あって卓球を再開し、全日本選手権で決勝まで行く。
メインストーリーは、斬新さはないものの、それほど無理なく共感できる筋書き。
細かいところではツッコミどころは多い。
その最たるものは、「いかに元天才少女とて、15年もブランクがあり、元ボクサーで目をやられている素人を1年鍛えたからと言って、現役日本最強ペアに善戦できるのか」と言うこと。ただ、ここは「映画だから」と片付けるのが大人というものか。
また、その元ボクサーが工事現場の仕事で非力なことから「もやし」と呼ばれるのだが、仮にもランカーだったボクサーが非力という設定はどうなんだろうか。
そうした細かいツッコミはあるが、話自体は、まあ、面白い。
演技的には、さして特筆すべきものはなし。
特段うまいとも思わないし、下手だとか、やりすぎとかもない。
良くも悪くも普通。
広末涼子の役どころはちょっと面白かったが、演技力があるというほどではない。
これはしょうがないかもしれないが、
新垣結衣は卓球がうまそうに見えなかった。
映像も、演技と同じく、可もなく不可もなく。
卓球のシーンで言えば、『ピンポン」の水準を求めてはいけないかもしれないが、
もう少し凝った映像にトライして欲しいところ。
普通にカメラに収めた感が、味気ない。
どこかに大きな減点があるわけではないのは、監督と脚本の力量かもしれない。
アイドル(ガッキー)映画と割り切れば、映像やストーリーは添え物なので、
これくらいの出来でいいのかもしれないが、
一映画として考えた場合、やはり物足りなさは否めない。
一家団欒で無難に楽しく見れる映画であることは間違いないので、
及第点は与えておく。