『モンスターズ 新種襲来』30点
【物語】★☆☆☆☆
【演技】★★☆☆☆
【映像】★★☆☆☆
《総合評価》30点
久々の「大はずれ」映画。
すがすがしく、無駄金を使った。
この映画は『モンスターズ 地球外生命体』の続編。
前作は、低予算映画ながら高い評価を受け、
監督ギャレス・エドワーズはその後、ハリウッド版『ゴジラ』の監督に抜擢された。
ただ、ブログ主は、そんなにこの映画が面白いとは思わなかった。
変わったロードムービーだなあ、という感じ。
日常にエイリアンがいる世界でのロードムービー。
ある種の新鮮さはあるが、基本的には退屈な映画だった。
で、本作。
『新種襲来』と銘打ち、さも『エイリアン2』のように前作からのパワーアップを匂わせているが、パワーアップ(?)したのは、アクションではなく、ロードムービー感であった。
まずその『新種』だが、たいして出てこない。
そもそもモンスター自体、この映画ではあまり登場しない。
登場しても、それほど意味のある存在ではない。
予告編に奇しくも「モンスターをよそに人間同士で争い・・・」というキャプションが入るが、それ。
本作は、ちょろちょろっとモンスターが出てくるが、そこはどうでもよくて、
中東に派兵された米軍兵士と現地戦闘員および住民の話。
でもって、そのストーリーが、ステレオタイプこの上ない。
反戦団体が作った啓蒙ビデオを見せられているようだ。
『アメリカンスナイパー』のようなメッセージ性もない。
『グリーンゾーン』のようなアクション映画性もない。
『ジャーヘッド』のようなコミカル(イロニー?)もない。
いや、つらいね。
とてもシラフでは観れないしろもの。
なお、予告編はSF大作を思わせるが、CGを使ったのは、ほぼ、そこがすべて。
それ以外の110分くらいは、すべて低予算のしょぼい映像である。
回避されることをおすすめする。