『コードネームU.N.C.L.E』69点
【物語】★★★☆☆
【演技】★★★☆☆
【映像】★★★☆☆
《総合評価》69点
卒なく作ってあり2時間楽しめる。
なのに、採点はちょっと辛め。
ちょっと不思議な作品。
物語は、比較的ありがちなスパイ映画。
米国とソ連のトップスパイ同士が手を組み、悪の組織に立ち向かう、という筋書き。
正直、それ自体はたいして新鮮味がない。
普段は対立するグループのエース同士が凸凹コンビを組むのは、いたって王道の物語。
米国の代表は、プレイボーイ。
ソ連の代表は、やや堅物。
このパターンも、う〜ん、ありきたり。
演技、役作りは、悪くないが、強烈な魅力も感じられない。
物語も、演技も、「悪くない」けれど「加点がない」。
映像は結構好き。
冷戦中の設定を上手く撮影している。
ガイ・リッチー監督らしさ、つまりスタイリッシュな演出も挟まれる。
おしゃれな画作りで、卒がない。
そう、この作品は「卒がない」という言葉がピッタリあう。
テクニックはすごいのに、魂がない、と言えばいいのだろうか。
監督やスタッフが「どうしても撮りたかった」映画とは思えないし、
続編を匂わす終わり方をしているが、
残念ながら続きはないと思われる。
悪い作品ではないが、見逃しても全く差しさわりがない。