『スパイ・レジェンド』74点
【物語】★★★☆☆
【演技】★★★☆☆
【映像】★★★☆☆
《総合評価》74点
ボンド俳優、ピアーズ・ブロスナンのスパイ映画。
現役スパイではなく、一度は一線を引いた敏腕スパイが
陰謀に巻き込まれるという筋書き。
まあ、タイトルのまんまの筋書きだ。
安直なタイトルなのであまり期待していなかったが、
思いの外、しっかり作ってある作品だった。
CIA、ロシアの殺し屋、両方から狙われることになる主人公。
特にCIAからは、元部下の腕利きの若者から狙われる。
ここに、師弟関係と、プロ同士のプライドが絡み合い、盛り上げる。
また、すべての鍵を握る謎の女=オルガ・キュレンコ。
『007 慰めの報酬』といい本作といい、
スパイ映画でミステリアスな役をやらせると、非常に映える。
アクションも本家007に負けない迫力がある。
ピアーズ・ブロスナンも、弟子役のルーク・ブレイシーも、
どちらもカッコ良い。
タイトルがいまいちパッとしないので、いかにもB級映画っぽいのだが、
結構力の入った逸品であった。