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ゼロ号試写室

映画やDVDの感想。たまに初音ミク&仕事の雑感他。

『GONINサーガ』60点

gonin-saga.jp

【物語】★★☆☆☆

【演技】★★★★☆

【映像】★★★☆☆

《総合評価》60点

 

ブログ主が『GONIN』を劇場で観たのは大学生の時。

あれから19年(以上)も経ったのか、と感慨深い一作。

60点と辛めにつけたが、『GONIN』が好きだった人にはお勧めしたい。

逆に『GONIN』を観ていない人にとっては、もう少し点数が下がるだろう。

 

『GONIN』の物語は単純だった。

金に追い詰められた5人がヤクザの金の強奪を企て、成功するものの、

ヤクザに雇われたヒットマンに、一人づつ血祭りにあげられていく。

突き詰めればそれだけだが、豪華俳優陣と、石井監督の映像美によって、

日本映画らしい迫力と凄みを伴う活劇となった。

 

さてそれから19年後が舞台となる『GONINサーガ』であるが、

一転して話がややこしくなる。

 

『GONIN』で殺したり殺されたりした登場人物の子供たちが、

それぞれの思いを抱え、また、尊厳をかけて、ヤクザの金の強奪を企てる。

 

と、いま2行でサラッと書いてみたが、このストーリーラインが、正直弱い。

人物相関図もややこしく、また、ヤクザの金を強奪する動機も、やや微妙。

 

また、ヤクザとヒットマンも迫力に欠ける。

ヤクザの親分がテリー伊藤というのは、なぜなんだろう?

ヒットマン竹中直人も『GONIN』の2人組ヒットマンの不気味さに遠く及ばない。

 

映像は、見ごたえあり。

血なまぐさい場面も美しく見えるあたり、三池崇にも見習って欲しい。

カメラワークも凝っており、石井監督お約束の「雨」の演出も堪能できる。

(厳密に言うと「雨」ではなく「スプリンクラー」)

 

役者陣の演技もまずまず頑張っている。

土屋アンナは、最初どうかと思ったが、あれはあれでアリでしょう。

徐々に感情移入できてきたし、やはり、美しい。

井上晴美が、母親役で違和感がなかったのが、自分的には新鮮だった。

 

そして何と言っても、ラスト近くの東出昌大の「死ねやゴラア!」。

予告編でも流れているカットだが、あのカットの迫力はすごい。

鬼の形相で、腹の底からの咆哮。

このカットを取れる監督、この叫びができる役者に、賛辞を送りたい。

というわけで演技の星を1つ追加した。