『ピクセル』67点
【物語】★★☆☆☆
【演技】★★★☆☆
【映像】★★★☆☆
《合計評価》67点
もともとクリス・コロンバス監督の映画は、あまり好みではない。
「ホームアローン」や「パーシージャクソン」など、
やや「おこちゃま向け映画」と言わざるを得ないからだ。
それがダメだ、というのではなく、私が好きだないということ。
だから、この監督の作品はお金を出して見たことがない。
いつも、地上波待ちだ(そして、地上波で放映しやすい監督&作品なのだ)
ただ、今回はテーマに惹かれたのでツタヤで借りた。
テーマはゲームである。
この映画は、いま40代の人間を狙い撃ちにした映画である。
学生の頃にインベーダーゲームが生まれ、
ゲームセンターやファミリーコンピューターとともに少年期を過ごした、
まさに私の年代にどハマりのテーマ。
ギャラガ、ギャプラス、ギャラクシアンの違いが即座に言える人は、
間違いなくこの映画を見るのではないだろうか。
で、そんな「狙い撃ち」された世代がこの映画を観た感想だが、
「まあまあ、楽しめた」。
映画としては、いわゆる「おばか映画」に属するコメディで、
真剣にストーリーを追うようなものではない。
アダム・サンドラーの演技も、なかなか笑わせてくれるし、
クリス・コロンバスもさすがこの手のベテランで、
ツボをおさえながら、テンポよく映画を作っている。
ただ、基本的には馬鹿さ加減を楽しむ映画なので、
あまり高得点をだせる代物ではない。
ましてや、「世代」から外れた人がみたら、なおさら得点は低いだろう。
「何が面白いの?」となるかもしれない。
個人的には、いまから30年以上も昔、
西友の屋上にあったゲームセンターに、
50円玉を何枚か握りしめて通っていたことを思い出し、
郷愁に浸れた。
それだけで70点以上の価値は個人的にあるのだが、
一般的な評価はもう少ししただろうと思い、3点、減じておく。