ゼロ号試写室

映画やDVDの感想。たまに初音ミク&仕事の雑感他。

勝手に「初音ミク」Blu-rayベスト1を発表する(前編)

最初にお断りしておく。

私の所蔵Blu-rayは6枚である。

 

・ミクパ(2012)

・最後のミクの日感謝祭(2012)

・マジカルミライ(2013)

・マジカルミライ(2014)

・MIKU EXPO newyork(2014)

・マジカルミライ(2015)

 

このほかにも何枚もあるのは承知している。

ただ、アマゾン他いろいろな評価を見ていると、だいたい評価の高いのは揃えているのではないか、と思う。

唯一、高い評価を得ていて購入していないのが『MIKUNOPOLIC IN LOSANGELES』であり、今でも少し気になっているのだが、5年前といささか古いので、どうも手が伸びない。(中古品が安く出ているので、ちょっと思案中)

また、上記以外に必見のものがあれば、ぜひご教示いただきたい。

 

さて。

それはともかく、上記6枚の中で勝手に私的ベスト3を発表する。

もしこれから1枚買ってみたい、という方は参考にしてほしい。

 

 

【3位】

3位は、2枚ある。

『マジカルミライ2013』と『ミクパ』。

甲乙つけがたいので、2枚選ぶことを許されたし。

 

まず『マジカルミライ2013』について。

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全体を通しての完成度は高い。

ミクのモデルは最新(だよね?)の、キリッと表情が引き締まったタイプ。

曲目もいい選曲で、オープニングの「Sweet Devil」も決まっている。

ロック系のバックミュージシャンともうまくコラボしていて見ごたえあり。

ただ惜しいのは、照明演出が多すぎるのか、ミクさんが薄くなりがちなこと。

あんまり光に当ててあげないでほしかった。

 

次に『ミクパ』。

 

 

『ミクパ』の特徴は、ミクのモデルが、非常に幼児体型であること。

ネット上に「これはミクではなくミクの妹だ」と書かれる始末。

たしかに表情も少しロリっぽく、私も好きなモデルではない。

ただ、歌い、踊る躍動感は、1〜2位を争う。

2階建てのステージを立体的に使った演出も楽しめる。

特に、サーチライトを使った演出は、ミクさんの存在感に非常にリアリテイを与えており、お気に入りの一つ。

曲目も、レジェンド級(古典?)を揃えており、入門としては良いチョイスである。

 

【2位】

『最後のミクの日感謝祭』

 

 

 実はこれが、私が最初に買ったBlu-Ray

その後何枚か買った後でも、しばらく不動の1位だった。

たぶん、50回くらい見てる。

それくらい完成度が高いのだ。

 

ミクのモデルは、今見ると、やや旧式感がある。

『マジカルミライモデル(現行モデル)』と比べると、体の動きもやや硬く、

顔の作りこみも単調だ。

現行モデルの瞳が宝石のようだとしたら、このモデルの瞳はブルーの単色である。

 

だがしかし。

個人的には、そのことは大きなマイナスとは捉えていない。

作りこみが甘い割には、現行モデルよりも表情が豊かであるとさえ感じるからだ。

その理由は、正直私にもわからない。

振り付け、音響、照明、編集、他いろいろな要素が加わっているからと思われるが、

ミクさんの存在感がすごいのだ。「いる」としか言いようがない。

特に、『裏表ラバーズ』は大のお気に入りで、曲単品なら、今でもこれがベスト1。

踊り狂ってるミクさんに狂気すら感じてしまうw

 

なぜ作りこみがあまりされていないミクモデルに、これほど感情を揺さぶられるのか。

思い当たらないわけではない。

初音ミク浄瑠璃との関係はいろいろなところで指摘されているが、

そこにヒントはないかと思い、少し浄瑠璃の本を読んだことがある。

そこに、浄瑠璃の人形師のこんな言葉があった。

 

「顔はそこそこ描いておけばいい。魂は俺が入れるから」

 

んんんなるほど!

スタッフの熱意がミクさんに魂を宿らせているのである。

 

いや、スタッフだけではない。

観客の熱意も間違いなくミクさんの魂を作っている。

 

アンコールの曲が終わった後、カメラが、はじめて客席を写す。

そこには、感極まったフアンの姿が。

そして、誰が合図をするともなく、手拍子が巻き起こる。

あの一体感は、ちょっとすごい。

会場にいた人は、奇跡の回の体現者、といっても良いだろう。

 

ちなみに『最後のミクの日感謝祭』は、バックミュージックのアーティストもよい。

キーボードやギターだけでなく弦楽器や管楽器を揃えた陣容で、

「普通の曲」さえかっこよく聞こえる。

 

最初に買った1枚だから思い入れやインパクトが大きい、ということもあるが、

それを差し引いても、文句なく素晴らしい作品である。

 

 

【1位】

 

・・・と、今日はここまで。

後編に続く。