『進撃の巨人』26点
【物語】★☆☆☆☆
【演技】★★☆☆☆
【映像】★☆☆☆☆
《合計評価》26点
原作フアンの感想です。
いや、原作と違ってもいいんですよ。
主人公をアジア人が演じる時点で、そりゃ無理ですから。
だったら、世界観だけ借りて「同じ世界の、東洋でのオリジナル物語」にしても良かったのに。
興行的にはアレでしょうけど、作品の完成度としては高くなったのではないかと。
中途半端に原作の破片が刺さっている別物、というのは、しんどいです。
いろいろ言いたいことはあるけれど、一言で言うと、残念。
誰が悪い、とは言いませんが(あとで言う)、最初のコンセプトを間違ったんだろうね。だから、あとで脚本家とか役者が頑張っても、どうしようもない。
車が出てくる。ヘリが出てくる。
んなこたあいいんですよ。気にしません。
そんな小さいことではなくて、全体が、だめですわ。
その理由はいくつかあって。
その1 巨人がだめ
なんなんだろうね。樋口監督は怪獣映画を撮るつもりだったからしょうがないのかな。
『妖怪大戦争』みたいな古臭い映像と演出。
巨人は、日本古来の妖怪みたい。
超大型だけは別だけど、あとは、なんか辛気臭くて、古い。
役者を東洋的にするのは我慢できたが、巨人が東洋的になると、あれほど「見れたものではなくなる」のかと落胆した。
その2 一部役者がダメ
エレン、ミカサ、アルミンは割と違和感なかった。(あくまで、「割と」)
ジャンも、ギリギリセーフ。アウトとしても、ギリギリ。
ハンジ、お前だよ。
本人はノリノリで「はまり役」と思ってるかもしれないが、似てるのは見た目だけで、演技は、過剰で不自然。演出者の責任かもしれないが鼻に付く。
そしてサシャ。
これは役者の問題よりも脚本の問題。ハンジにしてもサシャにしても、原作ではわりとおいしい役どころなのに、ただの寒いキャラになってしまった・・・
あと、草薙(笑)
たぶん、ライナーなんだろうなこいつ。でも、あまりにあんまりだから名前を変えたんだろうね。正解だよ。というかこの役いらないよ。
その3 お色気
いろんなところで書かれているけれど微妙な濡れ場がある。
なにあれ(笑)
やらしくもなく、かといって子供がスルーもできないくらいの、中途半端な濡れ場。
使えないのに無視もできない、微妙なさじ加減。
いややわ〜。
ハリウッドならカットしてるよ。
『spacebattleshipヤマト』を観た俺としては、今回こそは、と心に期すものがあったんだよね。
でも、ちょっとつらいかな。
あえていいところを挙げておこう。
エンドロールは、なかなかセンスがあると思う。
以上